日本は印鑑を使う機会がとても多い国です。
会社で使う事は勿論のこと、金融機関で通帳を作る時や宅配便の受け取りなどで本人の証明として使う事は日常的にあります。
現代では安く購入する事も出来るようになり、特別印鑑にこだわりを持っているという方は少ないかもしれません。
ですが、印鑑に使われる素材には色々な種類がある事をご存じでしょうか。
それぞれに特徴があり、値段展開も様々で用途に合わせた素材を選ぶことが出来ます。
例を挙げると実印は他者に対して本人であることを証明出来るものなので、一生涯にわたって長く使えるものが良いでしょう。
銀行印は登録したものが欠けたりして破損すると無効になってしまうので、耐久性に優れたものを選びましょう。
頻繁に使う機会がある認印は手軽に使う事が出来る簡素なものでも充分ですが、場面によっては捺印の際に朱肉を使用しなければならない事もあります。
認印には見栄えが良く値段が手頃で、尚かつ長持ちするものを選ぶと良いです。
印鑑本体の素材として、かつては盛んに象牙が用いられていましたが、その取引も現在は野生動物保護の観点から大幅に規制され、より自然に優しい上質な木材が多数使われる様になりました。
その加工技術も時代共に向上し、木製であっても末長く安心して利用出来るのです。
また動物の歯牙を利用した印鑑についても、野生のものでは無く、牛や水牛を始めとした家畜のものを利用するケースが多くなり、安心して求める事が可能となりました。
これらのうち、木製のタイプはその原木によって色合いがかなり異なっています。
楓や白檀等の明るい色合いから、黒檀やアグニ等の暗く落ち着いた色合いまで様々です。
色合いだけでなくグレードにおいても各種分かれており、好みの色合いと予算から選ぶ事が出来ます。
またかつて印鑑素材の代表例として知られていた象牙に関しても、完全に輸入が禁止された訳では無く、届け出を済ませた業者であれば、少数ながら取り扱っているものです。
ただし価格は非常に高く、1本数万円もする製品も少なくありません。
Last update:2021/7/1